周波数比率

提供: Xenharmonic Wiki
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周波数比率(周波数比、比率などとも呼ばれる)とは、複数の音の周波数の関係である。例えば、ピアノなどに於いて110Hz(1秒間に110回)で振動する弦と220Hzで振動する弦は、2:1の比率になる(220/110を約分すれば2/1になるため)。

音程は全て比で表すことができ、有理数でも無理数でも問題は無い。このWikiではほとんどの場合「高い方/低い方」と、間に/が入る形で書かれているものの、いくつかの書き方がある:

「音符/根音」のように高い方の数字が最初に書かれている場合、これは通常、その根音(おそらく音階の開始音)より上の音を演奏していることを意味する。「根音/音符」のように低い方の数字が先に書かれている場合、これは通常、その根音より下で演奏されていることを意味する。

三音以上の和音も比率で表すことができる。例えば、基音位置の純正な長三和音は4:5:6である。(4:5:6は4/1:5/1:6/1または4/4:5/4:6/4の省略形と見なすことができる)。

純正律の文脈では、比率はほとんどの場合、音程や和音をラベル付けし、識別するために使用される。しかし、和音音階で音程や和音を特定するために比率を使用することもよくある。このような場合、音符は示されたおおよその比率にあることが暗示される。例えば、一般的な省略表現として、「17平均律の4:6:7:9:11の和音」というものがあるが、これは実際には 「17平均律に於いて音符が4:6:7:9:11のおおよその比率にある和音」を意味する。

変換

セントから比率

sセントの音程の周波数比cを求めるには、以下のようにする。

[math]\displaystyle c = 2^{s/1200}[/math]

モンゾから比率

モンゾであるm = [m1 m2 m3の音程の周波数比cを求めるには、以下のようにする。

[math]\displaystyle c = 2^{m_1} \cdot 3^{m_2} \cdot 5^{m_3} \ldots [/math]