ウェル・テンペラメント

ウェル・テンペラメント(英: well temperament、circulating temperament)は、平均律を近似した音律と考えられる。それは同じ等価音程を持ち、その平均律と同じ移調可能性を有しているが、その平均律と全く同じではない。歴史上のウェル・テンペラメントの多くは純正な 3/2 とわずかにフラットな5度を組み合わせて五度圏を 12 音で閉じたものと説明される。それは 12 個の大体等しいステップとなる。

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これらのチューニングの利点はそのステップが完全に等しくはないことにあり、個々のコードまたは調がわずかずつ違う性格を持っている。

「テンペラメント」という単語を共有しているにもかかわらず、ウェル・テンペラメントとレギュラーテンペラメントは別々のコンセプトである。実際、ウェル・テンペラメントはイレギュラー(不規則)なテンペラメントである。だが互いに比較することでそれぞれの構成の理解への助けになるかもしれない。

歴史上のウェル・テンペラメント

  1. one tempered fifth (D–A) is flat by 1 syntonic comma
  2. one tempered fifth (C#-Ab) is flat by 1 schisma
  3. ten pure fifths
  1. two tempered fifths (D–A and A–E) are flat by 1/2 syntonic comma (→ 1/2-comma meantone)
  2. one tempered fifth (C#-Ab) is flat by 1 schisma
  3. nine pure fifths
  1. four tempered fifths (C–G, D–A, G–D and A–E) are flat by 1/4 syntonic comma (→ quarter comma meantone)
  2. one tempered fifth (F#–Db) is flat by a schisma
  3. seven pure fifths
  1. four tempered fifths (C–G, D–A, G–D and B–F#) are tuned flat by 1/4 comma (Werckmeister did not specify whether the syntonic or Pythagorean comma should be used, so either is acceptable)
  2. eight pure fifths
  1. five tempered fifths (C–G, D–A, E–B, F#-C# and Bb–F) are tuned flat by 1/3 comma
  2. two tempered fifths (G#–D# and Eb–Bb) are tuned sharp by 1/3 comma
  3. five pure fifths
  1. five tempered fifths (D–A, A-E, F#-C#, C#-G# and F–C) are tuned flat by 1/4 comma
  2. one tempered fifth (G#–D#) is tuned sharp by 1/4 comma
  3. six pure fifths
  • Septenarius – Septenarius temperament (Werckmeister VI)
  1. six tempered fifths (C-G, G-D, D-A, B-F#, F#-C# and Bb-F) are tuned flat based on division of string length
  2. one tempered fifth (G#–D#) is tuned sharp based on division of string length
  3. five pure fifths
  1. four tempered fifths (C–G, D–A, G–D and A–E) are tuned flat by 3/16 syntonic comma
  2. four tempered fifths (E-B, B–F#, Bb–F and F–C) are tuned flat by 1/4 Pythagorean comma less 3/16 syntonic comma
  3. four pure fifths (F#–C#, C#–G#, G#–Eb and Eb–Bb)
  • Vallotti – Vallotti/Young temperament II
  1. six tempered fifths (C–G, D–A, E–B, F–C, G–D and A–E) are flat by 1/6 Pythagorean comma
  2. six pure fifths
  1. eleven 18/17 (~99 ¢) semitones
  2. one (2/1)/(18/17)11 (~111.5 ¢) semitone (B-C)

アプローチの分類

ウェル・テンペラメントには複数のアプローチがある。それらは完全に相いれないというわけでもないが、様々なゴールに至るそれぞれの枠組みを表している。

五度圏

ウェル・テンペラメントは複数種類の大きさの5度を偏らせて配置することに基づく。よくあるのは純正完全5度やミーントーンの5度だが、より広く選択肢を考えてもよい(スーパーパイスの 702 ¢~720 ¢やフラットトーンの 691 ¢~695 ¢など)。結果として長3度も様々なサイズになり、5/4 というよりも 9/714/11 に近くなったりする。例: Carl Lumma (en) Cauldron (en)

同じ発想を12平均律以外に適用してもよい。異なるジェネレーターによる圏(circle)や非オクターブでもありうる。例: George Secor (en) secor29htt (en)

Detempering or deregularizing

ウェル・テンペラメントは平均律をdetempering #Deregularization (en) することで得られる。これはつまりランク1テンペラメントにジェネレーターを追加し高ランクのテンペラメントに変化させるようなことであり、この操作で新たに生じた「不完全な5度」をジェネレーターチェーンの最後に組み込んで五度圏を閉じる。これは一般的に言うウェル・テンペラメントというよりは「12 音で閉じることを強制されているミーントーン」の説明だと思ってほしい。1/4コンマミーントーンでの不完全な5度――ウルフの5度はその響きから移調可能性を満たしていないとみなされる。

もし主役となるジェネレーターに5度以外のものを採用すると、その結果は五度圏上に複数の不完全な5度がなるべく均等に散らばることになる。これらのウルフの5度は先程の単独のウルフの5度よりもうなりが小さくなる(3/2 に近い)。結果としてウルフの5度が歴史上のウェル・テンペラメントで使われたような音程になる。

Well temperaments based on rank-2 temperaments can be designed to follow the structure of a moment of symmetry (mos) scale. In that case, each generic interval comes in two sizes, which ensures that there will be exactly two kinds of fifths even if the generator is not a tempered perfect fifth.

For examples: Duowell, a well-tuning of Duodene

同様なプロセスは同じ音数のMOSスケールでステップ比が 1:1 に近いものを選ぶことである。ステップ比がスーパーパーティキュラーであるならそれはmaximally even (en) でもある。この場合では、得られたウェル・テンペラメントはdetemperamentなだけではなく、より細かい平均律チューニングから音を選び出したサブセットでもある。

この方法も同様に、異なる音程による圏や非オクターブに一般化できる。

Neji

Neji (en) は平均律の全ての音を大まかに近似する純正律スケールである。それは 3/2 や 5/4 のようなとても簡単な音程ばかり積み重ねるのではなく、そのすべての音が比較的小さい分母を共有するという方法で協和音を得る。

レギュラーテンペラメントとの関係

RTTのレンズを通して見ると、ウェル・テンペラメントは抽象的なレギュラーテンペラメント(平均律)の抽象的な音程に不規則なtuning map (en) を適用した結果のように見える(不規則なtuning mapってなんだといえば音程以外の条件(Cからの距離など)で音程のサイズが変化するという話で、それはRTTの枠組みから外れている)。なお、nejiをこういう意味でのウェル・テンペラメントと考える場合に、その(本来テンパードな)音程が表している純正音程と、nejiチューニングが実際に鳴らしている純正音程とを区別しなければいけないし、nejiの純正音程が平均律のヴァルに対して一貫していると仮定してはいけない。

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