利用者:Furcht968/draft: 3/2
3/2、または純正完全五度は、分子と分母が非常に小さい比率であるため、非常に協和的な音程である。これより分子と分母が非常に小さい比率の音程は、オクターブとトリターブだけである。
性質
倍音の音色では、最も大きな倍音は基本的に2倍音(2/1)と3倍音(3/1)である。3/2はこれら2つの倍音の間に存在する(ちなみに、3/2はスーパーパーティキュラーとなる)。従って、3/2は耳で調律しやすく、調律が狂っていても聴き取りやすい部類の音程である。
用例
完全五度(純正調か平均律かを問わず)は、ほとんどの場合世界中の音楽に現れる。歴史的に、ヨーロッパの音楽は、長三度(特に5/4)を協和音として扱うよりもずっと昔から、完全五度を協和音として扱ってきた。現代では、主流の調律法である12平均律は、3/2を非常に正確に近似している。
完全五度の連鎖からピタゴラス音律を生み出す。この連鎖は無限に続き、理論的には決して元の位置に戻ることはない。七音で終わる連鎖は、歴史的に重要なピタゴラスのダイアトニックスケールを生み出す。この音階は、ヘリエルノーテーション、サジタルノーテーション、Ups and downs、FJS、カラーノーテーションなど、屈折していないすべての音がピタゴラス音であるすべての「Pyth-spine」記譜法の7自然音でもある。
珍しい音程を使った音楽は、非常に混乱させることがある。完全五度の存在は、それを軽減する 「根拠」となる。作曲家の中には、音楽をよりゼンハーモニックに聴かせるために、意図的に五度を欠いた調律を使う人もいる。
レギュラーテンペラメントでは
3/2は非常に完結な協和音程であるため、雑にずれていてもそのまま認識できる。多くの場合、四度や五度をオクターブ単位でずらしたものが、他の音程に近似するように調律される。以下に例を記す:
中全音律は、五度を約695セントまで音程を下げるため、五度を4つ重ねることで生じる長三度は5/4と殆ど同じになる。四度を3つ重ねた短三度は6/5に近くなる。
Superpyth音律は、五度の音程を上げるので、長三度は9/7に近くなり、短三度は7/6に近くなる。したがって、短七度の16/9は9/5ではなく7/4に近い。
- 三度または和声的七度のどちらかの正確な調律を優先させることも可能であり、三度を優先させる場合は~710cのチューニングになり、7/4を優先させる場合は~715cのチューニングになる。
Schismic音律は、四度を8つ重ねることによって生じる減四度が5/4に近似するように五度が調整される。既にこれは近似値であるため、五度の調律はその純正的な調律を中心に変化させることが可能であるが、最も簡単なものは少し音程を下げることである。したがって、5/4のトライアドは、C - F♭ - Gと表記される(C - vE - Gなどのような81/80の臨時記号がある表記法でない限り)。
- Garibaldi音律は、五度の音程を上げるSchismaticを拡張したもので、長三度と減四度の間の小さな音程を使って、単純な7-limit音程を作ることもできる。