22平均律

2024年8月9日 (金) 13:48時点におけるTessyrrh1016 (トーク | 投稿記録)による版
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素因数分解 2 × 11
音程 54.5455¢ 
完全五度 13\22 (709.091¢)
半音比 (A1:m2) 3:1 (163.6¢ : 54.55¢)
一貫限度 11
厳密一貫限度 5
特異性

22平均律は22-tet、22-edo、22etと呼ばれ、オクターブを均等に22個のステップに分割したものである。各ステップは54.55セントとなる。

22ステップに分割する考えは、19世紀の音楽家、RHM Bosanquetに起源があるように思われる。Bosenquetはインド音楽理論の、オクターブを均等ではなく22個に分割することにインスピレーションを受けた。そして均等に分割したとき、まあまあ正確な5リミットの音楽になることを発見したのである。引き続いて20世紀に、理論家であるJosé Würschmidtが19平均律の次のステップの可能性であることに気がついた。J. Murray Barbourは古典的なチューニングの歴史の著書、『Tuning and Temperament』で述べている。

22平均律は実際、4セントのTEエラー内となる5リミットに近似する、12と19平均律に次ぐ3番目の均等分割である。ゼータ・ピークと少なくともみなせる整数や平均律ギャップはないけども。少なくともさらにその上、5リミットを超えて、12や19にはなく、3セントのエラーで7や11リミットにも近づくことができる。31平均律の場合の方がさらに良いとはいえ、22平均律はまだこれらの高いリミットの響きとして許容できる。そして実際、22平均律は一貫した11リミットを表現する、最小の平均律である。加えて、22平均律は12と19に似ておらず、ミーントーンシステムでもない。これらの効果により22平均律は、より未知の音楽領域の探求を推進する。例えば、小さな適した楽器の制作などである。

22平均律はまた、11平均律の2.7.9.11.15.17部分群に3と5の響きを加えたものとして扱うこともできる。より正確な2.3.5.7.11.17部分群テンペラメントを作ることができるのである。31倍音を考えると、この近似がわずか半セント以内であり、かなり正確である。

記譜法

スーパーパイス/ポーキュパイン記法

スーパーパイス/ポーキュパイン記法は、スーパーパイス音律 (en) ポーキュパイン音律 (en) の両方から生まれた記法である。

まず、5L 2s スーパーパイス[7] による名前を付ける。ただし、不完全音程の前には “s-” をつけ、完全4度・完全5度は「完全」をとって代わりに「本位(natural, 暫定訳語)」を付ける。次に、1L 6s (en) ポーキュパイン[7] による名前を付ける。ただし、各音程の前には “p-” をつける。すると、2, 11, 20ステップ目以外は長、短、本位音程のいずれかにできる。この残った3つはp-減2度、半オクターヴ、p-増7度などと命名できる。

ポーキュパイン記法

ポーキュパイン記法もポーキュパインのジェネレータ(3\22)を使用して記法を作る。2度と7度は完全音程で、4度と5度は3度と6度と同様に不完全音程となる。本位音程は2度の連鎖 A-B-C-D-E-F-G を表す。これは、追加の臨時記号なしで7音階を記譜する唯一の方法である。

キーボードは D * * E * * F * * G * * * A * * B * * C * * D となる。

ペンタトニック記法

ペンタトニック記譜法では、度数はユニゾン・準3度・擬4度・擬5度・準7度・擬8度である。本位音程は5度連鎖 F-C-G-D-A を表す。これは、追加の臨時記号なしで5度連鎖記譜法を使用する唯一の方法である。

要は通常の2L 3s 3|1, マイナーペンタトニックスケール LssLs に12平均律と同様の名前を割り当てたものである。ただしDから始める。

キーボードは D * * * * F * * * G * * * A * * * * C * * * D となる。

デカトニック記法

デカトニック記法は、Paul Erlich (en) の10音音階に基づいている。一般的な記法とは異なり、デカトニックシステムは7音ではなく10音の音階に基づいている。このアプローチでは、コード、音程、記法のすべてをもう一度学習し直す必要があるが、22平均律を1組の臨時記号のみを使用して記譜できるため、7音階的な思考パターンから抜け出す機会が得られる。このシステムは、2つの5度連鎖に基づいている。1つはラテン文字で、もう1つはギリシア文字で表される。2つの連鎖は、2つの並置された5音音階として考えることができる。

連鎖1:C-G-D-A-E

連鎖2:γ-δ-α-ε-β

アルファベットは昇順で、C δ D ε E γ G α A β C となる。

このアルファベットでは、あるラテン文字の組が5度の関係にあるとき、それに対応するギリシャ文字の組も同じく5度の関係になる。たとえば、G-D は5度であるので、γ-δ も5度となる。

サジタルノーテーション(矢印記法)

22平均律を5度圏によって生成されるものとして扱う場合、本位音 F-C-G-D-A-E-B は 13\22 の反復による5度連鎖を表す。その結果、全音は4ステップになり、アポトメー(apotome, ピタゴラスのシャープ/フラット1つ分の音程)は3ステップになる。アポトメーを3つの部分に分割する3組のサジタル記号のみが必要であり、多くの異名同音が提供される。

 

この表記は、5-リミット純正音程のサジタルノーテーションと一致している。つまり、「長」3度と6度は、シントニックコンマ1つ分下げられた(スーパー)ピタゴラス音程として現れる。

アポトメーを3つのシントニックコンマに分割するということは、22がポーキュパインコンマ (en) (これは『シントニックコンマ × 3 − アポトメー』と等しい)をテンパーアウトすることを示している。

また、Jacob A. Barton (en) 著のThe Sagittal Songbook (en) の付録には、Revo版(純粋版)サジタル記号で22平均律を表記する方法を示す次の図がある:

 

アップ&ダウン記法

標準的なピタゴラスの五度連鎖記法は、アップ(^)とダウン(v)と一緒に使用できる。アップまたはダウンを1回行うと、音のピッチが1ステップ(1\22)変化する。

EbとD#は異なる音であり、かつEbのピッチはD#よりも低いことに注意せよ。これは硬い (en) ダイアトニックスケールの特徴である。

22平均律の記法
ステップ (en) セント アップ&ダウン記法 (en)
ダイアトニック音程名 (en) C始点の記号
0 0.00 完全1度(P1) C
1 54.545 短2度 (m2)
アップ1度 (^1)
Db
^C
2 109.091 アップ短2度 (^m2)
ダウン増1度 (vA1)
減3度 (d3)
^Db
vC#
Ebb
3 163.636 ダウン長2度 (vM2)
増1度 (A1)
vD
C#
4 218.182 長2度 (M2)
アップ増1度 (^A1)
ダウン短3度 (vm3)
D
^C#
vEb
5 272.727 アップ長2度 (^M2)
短3度 (m3)
^D
Eb
6 327.273 アップ短3度 (^m3)
減4度 (d4)
^Eb
Fb
7 381.818 ダウン長3度 (vM3)
増2度 (A2)
アップ減4度 (^d4)
vE
D#
^Fb
8 436.364 長3度 (M3)
アップ増2度 (^A2)
ダウン4度 (v4)
E
^D#
vFb
9 490.909 完全4度 (P4) F
10 545.455 アップ4度 (^4)
減5度 (d5)
^F
Gb
11 600.000 ダウン増4度 (vA4)
アップ減5度 (^d5)
vF#
^Gb
12 654.545 増4度 (A4)
ダウン5度 (v5)
F#
vG
13 709.091 完全5度 (P5) G
14 763.636 アップ5度 (^5)
短6度 (m6)
^G
Ab
15 818.182 ダウン増5度 (vA5)
アップ短6度 (^m6)
vG#
^Ab
16 872.727 増5度 (A5)
ダウン長6度 (vM6)
G#
vA
17 927.273 長6度 (M6)
アップ増5度 (^A5)
ダウン短7度 (vm7)
A
^G#
vBb
18 981.818 短7度 (m7)
アップ長6度 (^M6)
ダウン減8度 (vd8)
Bb
^A
vC
19 1036.364 アップ短7度 (^m7)
減8度 (d8)
^Bb
Cb
20 1090.909 ダウン長7度 (vM7)
アップ減8度 (^d8)
増6度 (A6)
vB
^Cb
A#
21 1145.455 長7度 (M7)
ダウン8度 (v8)
B
vC
22 1200.000 完全8度 (P8) C

アップ・ダウン記号 (en) をシャープ・フラットと「融合」したものとして 扱い、別々に現れることはない記法の場合:

 

アップ・ダウン記号をシャープ・フラットとは独立したものとして扱い、別々に現れることもある記法の場合:

 

必須の臨時記号(調号なし)・最小限の臨時記号(調号を上書きする必要がある場合のみ)・独立したアップ・ダウン記号で、それぞれ表したDダウンメジャースケール。

 

あるいは、独立したアップ・ダウン記号の代わりに、Helmholtz–Ellis記法 (en) の矢印臨時記号を使用することもできる。

ステップオフセット 0 1 2 3 4 5 6 7
シャープ記号
 
 
 
 
 
 
 
 
フラット記号
 
 
 
 
 
 
 

下に示すのは独立したアップ・ダウン記号を用いて書かれたPaul Erlich (en) の “Tibia” in Gである。


22平均律の各記譜法の比較

not yet

22平均律の音程と近似値

周波数比の分母分子が16以下で表現される純正音程は以下のようになる。これはedjirulerを用いて、[number of equal divisions=22, interval of equivalence=2, integer limit=16, threshold of JI pitch inclusion=0.3]というパラメータで生成したものである。「JIの『近所』」の一覧はこちら(huygens-fokker)を参照のこと。

平均律 音程 セント DMS JIの「近所」 日本語名 比率 セント差分 セント diff DMS DMS
22 0 0.00 0.00
1 54.55 16.36
2 109.09 32.73 minor diatonic semitone ダイアトニック小半音 16/15 -2.64 111.73 -0.79 33.52
2 109.09 32.73 major diatonic semitone ダイアトニック大半音 15/14 -10.35 119.44 -3.11 35.83
3 163.64 49.09 3/4-tone, undecimal neutral second 3/4-全音, 11倍音系中2度 12/11 13.00 150.64 3.90 45.19
3 163.64 49.09 minor whole tone 小全音 11/10 -1.37 165.00 -0.41 49.50
4 218.18 65.45 major whole tone 大全音 9/8 14.27 203.91 4.28 61.17
4 218.18 65.45 septimal whole tone 7倍音系全音 8/7 -12.99 231.17 -3.90 69.35
5 272.73 81.82 septimal minor third 7倍音系短3度 7/6 5.86 266.87 1.76 80.06
6 327.27 98.18 minor third 古典的短3度 6/5 11.63 315.64 3.49 94.69
7 381.82 114.55 major third 古典的長3度 5/4 -4.50 386.31 -1.35 115.89
8 436.36 130.91 septimal major third, BP third 7倍音系長3度, ボーレン・ピアースの3度 9/7 1.28 435.08 0.38 130.53
9 490.91 147.27 perfect fourth 完全4度 4/3 -7.14 498.04 -2.14 149.41
10 545.45 163.64 undecimal augmented fourth 11倍音系増4度 15/11 8.50 536.95 2.55 161.09
10 545.45 163.64 undecimal semi-augmented fourth 11倍音系半増5度 11/8 -5.86 551.32 -1.76 165.40
11 600.00 180.00
12 654.55 196.36 undecimal semi-diminished fifth 11倍音系半減5度 16/11 5.86 648.68 1.76 194.60
13 709.09 212.73 perfect fifth 完全5度 3/2 7.14 701.96 2.14 210.59
14 763.64 229.09 septimal minor sixth 7倍音系長6度 14/9 -1.28 764.92 -0.38 229.47
15 818.18 245.45 minor sixth 古典的短6度 8/5 4.50 813.69 1.35 244.11
16 872.73 261.82 major sixth, BP sixth 古典的長6度, ボーレン・ピアースの6度 5/3 -11.63 884.36 -3.49 265.31
17 927.27 278.18 septimal major sixth 7倍音系長6度 12/7 -5.86 933.13 -1.76 279.94
18 981.82 294.55 harmonic seventh 自然7度 7/4 12.99 968.83 3.90 290.65
18 981.82 294.55 Pythagorean minor seventh ピタゴラスの短7度 16/9 -14.27 996.09 -4.28 298.83
19 1036.36 310.91 21/4-tone, undecimal neutral seventh 21/4-全音, 11倍音系中7度 11/6 -13.00 1049.36 -3.90 314.81
20 1090.91 327.27 classic major seventh 古典的長7度 15/8 2.64 1088.27 0.79 326.48
21 1145.45 343.64
22 1200.00 360.00

22平均律の特徴

ひょっとしたら22平均律の最も顕著な特徴は、81/80のシントニックをテンパーアウトしないことである。それゆえ、ミーントーンテンペラメントのシステムではない。12平均律は区別しないが、22がピタゴラスと5リミットの音程の数を区別することを意味する。例えば9/8と10/9という2つの全音など。実際、これらの区別は大げさに5リミットJIにおいて、たくさんのより鋭い、34平均律や41平均律、53平均律のようなものと大げさに比較される。

ダイアトニックスケールはsuperpythテンペラメントから生成される。ミーントーン・ダイアトニックスケール(LLsLLLs, 5L2s)のように同じメロディーの構成を持つにもかかわらず。それは5/4と6/5よりも9/7と7/6に近い3度をもつ。

164セント・「小全音のフラット」は、22平均律において重要な音程である。なぜなら11リミットにおける3つの異なった調和の周波数比、10/9、11/10、12/11としての機能を持つからである。したがって、極端に曖昧で柔軟である。そのトレードオフは、とても12平均律ピアノのひずみとなり、それゆえほとんどの12平均律の聞き手は、聞き馴染みのあるものである。単純な5リミットの音楽を22平均律に移行させたとしても、よりコンプレックスをもったハーモニーが必ず生じ、とても異なった響きに聞こえる。

ランク22テンペラメント

悪さ別22EDOランク2テンペラメントのリスト

複雑さ別22EDOランク2テンペラメントのリスト

平均律とは異なった22EDOランク2テンペラメントのリスト

コンマをなだらかにする

22平均律を< 22 35 51 62 76 81 |ヴァルとみなしたとき、次のリストのコンマをテンパーアウトする。

Comma Monzo Value (Cents) Name 1 Name 2 Name 3
250/243 | 1 -5 3 > 49.17 Maximal Diesis Porcupine Comma
3125/3072 | -10 -1 5 > 29.61 Small Diesis Magic Comma
2048/2025 | 11 -4 -2 > 19.55 Diaschisma
2109375/2097152 | -21 3 7 > 10.06 Semicomma Fokker Comma
9193891/9143623 | 32 -7 -9 > 9.49 Escapade Comma
4758837/4757272 | -53 10 16 > 0.57 Kwazy
50/49 | 1 0 2 -2 > 34.98 Tritonic Diesis Jubilisma
64/63 | 6 -2 0 -1 > 27.26 Septimal Comma Archytas' Comma Leipziger Komma
875/864 | -5 -3 3 1 > 21.90 Keema
2430/2401 | 1 5 1 -4 > 20.79 Nuwell
245/243 | 0 -5 1 2 > 14.19 Sensamagic
1728/1715 | 6 3 -1 -3 > 13.07 Orwellisma Orwell Comma
225/224 | -5 2 2 -1 > 7.71 Septimal Kleisma Marvel Comma
10976/10935 | 5 -7 -1 3 > 6.48 Hemimage
6144/6125 | 11 1 -3 -2 > 5.36 Porwell
65625/65536 | -16 1 5 1 > 2.35 Horwell
420175/419904 | -6 -8 2 5 > 1.12 Wizma
99/98 | -1 2 0 -2 1 > 17.58 Mothwellsma
100/99 | 2 -2 2 0 -1 > 17.40 Ptolemisma
121/120 | -3 -1 -1 0 2 > 14.37 Biyatisma
125/124 |-4 0 3 0 ... -1> 13.91 Twizzler
176/175 | 4 0 -2 -1 1 > 9.86 Valinorsma
896/891 | 7 -4 0 1 -1 > 9.69 Pentacircle
65536/65219 | 16 0 0 -2 -3 > 8.39 Orgonisma
385/384 | -7 -1 1 1 1 > 4.50 Keenanisma
540/539 | 2 3 1 -2 -1 > 3.21 Swetisma
4000/3993 | 5 -1 3 0 -3 > 3.03 Wizardharry
9801/9800 | -3 4 -2 -2 2 > 0.18 Kalisma Gauss' Comma
91/90 | -1 -2 -1 1 0 1 > 19.13 Superleap